最近そこかしこでオンデマンドなビデオサービスが増えていく中、ひかりTV以外のサービスも検討すべきかなあと思いつつ、今後の動画サービスの選択を悩んでいる。とはいえ、特別見たいものがある訳でもないので、消去法的にひかりTVのままになりそうな感じ。少なくとも2年縛りがあるので、それまで併用はあっても解約する事はないだろう。何だかんだ言って、一挙放送特集で録画した、知らないコンテンツを何となく消化する日々に満足している。これから1年以上使う事を前提とすると、ひかりTVチューナーST-3200のレンタル代が気になってくる。他の動画サービスと比したとき、チューナーのレンタル費用がディスアドバンテージに感じてしまう。

ひかりTVショッピングで販売されているチューナーを買い切る考えだと、とても2年で減価償却できない。そこで我らがヤフオクでのチューナー調達を検討。相場からすると公式販売額での半値くらいで調達可能だ。利用しなくなった際に再びヤフオクで売却すればコストはその差額のみとなり、レンタル代を浮かすには充分だろう。しかも既にひかりTVショッピングからは消えてしまった、自分の利用機種ST-3200もたまに出品されている。しばらくウォッチしつつ、それなりの金額で調達できそうなオークションを狙ってST-3200を落札した。

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調達したST-3200が届くと、今まで使っていたレンタルチューナーから中古チューナーに移行していく事になる。移行作業を行うために、MyひかりTVというサイトにログインする。マイページに『ご利用中の端末（チューナー情報）』という項目があるので、そこにある『詳細を確認』というリンクをクリック。次のページでエントリーコードを確認できるのでメモっておく。同画面に『登録端末の解除』というリンクがあるので、これをクリックして自分の契約と既存端末の紐付けを解除する。解除画面にてレンタルチューナーの解約は別途電話連絡が必要との記載があったので、その手続きも済ませておく。この解除した状態で旧チューナーを起動すると、起動時にエントリーコードを求める画面となり、紐付けがなくなったことを確認できる。

次に新チューナーを起動して、そちらで先ほどのエントリーコードを入力すれば移行は完了となるのだが、ここで問題が起こった。起動時にエントリーコードの入力画面が表示されないのだ。何度か初期化しても状況は改善せず。よくよく調べてみると以前の利用者と思しき情報を確認できる。旧利用者の氏名や住所、契約プランなど。この中古チューナーは旧利用者と紐づいたままだったのだ。私自身は旧利用者としてMyひかりTVにログイン出来ないので、自力での紐付け解除は不可能。ひかりTVのサポートに相談するしかないと考えて、電話連絡にて事情を説明した。対応方法を検討してくれるとの事で、しばらく待って欲しいという回答だった。もたもたしていると、既に解約したレンタルチューナの引取日になってしまうと相談すると、それは配慮してくれるとの事だった。

中古を買った事によって要らぬトラブルに巻き込まれたように感じるかもしれないが、この問題の最も恐ろしいのは私が旧利用者の名義でサービスを利用出来るという点だ。プラン変更はチューナーから出来るので、私が知らずにプラン変更をした場合、その利用料金は旧利用者が支払う事になってしまう。そんな事態をひかりTV側も放っておく訳にいかないだろうから、何とか紐付けのリセットをしてくれるのではないか、と考えていた。想像よりも時間はかかったが、一週間ほどすると連絡が入って紐付けを解除してもらえた。

早速チューナーを起動し、もう何度もやったリモコンの紐付けを行って立ち上がりを待つ。無事エントリーコードの入力画面が表示され、自分のエントリーコードを入力。これでやっと新しいチューナーに切り替える事ができた。今回のゴタゴタで訴えたかった点は中古を買ってはいけないという事ではない。売り手側がMyひかりTVにて『登録端末の解除』を必ず実行しておく、という事だ。そうすれば悪意の有無はともかく新しい所有者の利用料を支払うリスクはなくなるし、買い手もスムーズに移行が出来るからだ。2年間限定利用の可能性が高いひかりTVにおいて、レンタル料を節約するには中古チューナーの流通が欠かせない。エントリーコード入力画面確認の必要性を伝える事で、中古チューナー利用での混乱が減る事を期待したい。