NBA ファイナル 2009-2010

今期のNBAは、3敗からの逆転でレイカーズが優勝した。フィル・ジャクソンは4度目、コービーは2度目の2連覇となる。過去3度の3連覇を成し遂げてる事を考えれば、誰もが4度目の3連覇を頭に思い描く。過去の3連覇の状況を詳しく知らないので、その難しさは想像付かないが、今期のファイナルを見ればその道のりが如何に険しいかわかる。レイカーズのウェストにおけるポジションはそうそう揺らぐ事はない状態にあるものの、やはりイーストからどのチームが勝ち上がってくるかが、その可能性を大きく左右する。

改めてウェストの状況から見るが、対抗馬はサンズ・ジャズ・ナゲッツ・マブスだ。サンズはスタウドマイアーがニックスへ移籍してしまうため、戦力ダウンは否めない。スタウドマイアーもマイク・ダントーニの待っているニックスなら、安心して全力を発揮できるだろう。ジャズもブーザーがブルズへ移籍してしまう。デロン・ウィリアムズとのコンビで勝利を重ねてきたジャズにとっては大きな変化だ。今のところ戦力を維持しているナゲッツとマブスが今年もレイカーズの対抗となるが、もう少し戦力を補強しないと勝利は難しいだろう。

イーストは成長著しいブルズやニックスにウェストの主力選手が移籍し、ウェストとの戦力差は縮まる。キャブス・セルティックス・マジック、そしてホークスを加えた4強時代が終わりを告げるかもしれない。何と言っても衝撃なのは、レブロンとボッシュのヒートへの移籍だろう。これによりキャブスは4強から外れ、ヒートがそこに加わる事は間違いない。3人の年齢が近く、また強力なリーダーシップでチームを引っ張るレブロンと、既にヒートの中心選手で優勝経験もあるウェイドが、どのようにチームを形成していくのか注目だ。

とはいえ、実績・経験から言って最もレイカーズと拮抗しているチームはやはりセルティックスだろう。ピアース、ガーネット、レイ・アレンのビッグ3と言いつつも、それに加えロンドの成長と、パーキンスやデイビス、そしてラシード・ウォレスと総合力はレイカーズに引けを取らない。個人的に頑張って欲しいのはナゲッツなんだけど、今のままではレイカーズに対する勝利は難しい。ジョージ・カールの健康状態も気になるが、そろそろ何らかのポジティブ・サプライズも欲しいところだ。

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