SONY BRAVIA KJ-43X8300D + KODI構築

今までWindowsで運用していたKODIを遂にAndroidに移植していく。対象はSONY BRAVIA KJ-43X8300Dで、そのためにAndroid TVを選択したようなもの。BRAVIAのOS上でKODIを動作できれば、余計なAndroid TVデバイスを買わなくて済むので効率的。KODIのインストールはPlayストアから普通に出来るので何の問題もなし。KODIの動作をカスタマイズするために、幾つかxmlファイルを配置する必要がある。今まではUSB接続してPC側で作業していたが、そういう方法は取れない。

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そこでESファイルエクスプローラーをインストールする。xmlの配置先は隠しフォルダ扱いになっているので、隠しファイルの表示をオンに。配置したいxmlファイルをクラウド上、あるいはLAN内のファイルサーバ上にアップロードして、ESファイルエクスプローラーのリモートから参照、該当ファイルをコピーする。次にESファイルエクスプローラーで内蔵ストレージを選択して、 /Android/data/org.xbmc.kodi/files/.kodi/userdata にadvancedsettings.xmlを配置。このファイルでライブラリを別サーバ上のMySQLに向ける。設定的には以下のような感じ。

<advancedsettings>
  <videodatabase>
    <type>mysql</type>
    <host>192.168.0.1</host>
    <port>3306</port>
    <user>kodi</user>
    <pass>kodi</pass>
  </videodatabase>
  <musicdatabase>
    <type>mysql</type>
    <host>192.168.0.1</host>
    <port>3306</port>
    <user>kodi</user>
    <pass>kodi</pass>
   </musicdatabase>
  <videolibrary>
    <importwatchedstate>true</importwatchedstate>
    <importresumepoint>true</importresumepoint>
  </videolibrary>
</advancedsettings>

更にそのuserdata下のkeymapsにkeyboard.xmlを配置する。ここでリモコンのボタンを好みの動作に変更する。私は早送り・巻戻しをほぼ使わないので、それをStepback/forwardに変更する。あと黄色ボタンでビデオブックマーク画面(チャプター表示)を呼び出せるように。Windowsの場合はkeyboard.xmlとappcommand.xmlの2つに書き分ける必要があったが、AndroidはKeyboard.xmlだけで大丈夫そう。ただし、Windowsでは可能だったチャンネルボタンでのページングがBRAVIAだと動作せず。動作していないけど設定は入れたまま。以下のような感じ。

<keymap>
  <global>
    <keyboard>
      <fastforward>StepForward</fastforward>
      <rewind>StepBack</rewind>
      <channelup>PageUp</channelup>
      <channeldown>PageDown</channeldown>
    </keyboard>
  </global>
  <FullscreenVideo>
    <keyboard>
      <hash>ActivateWindow(VideoBookmarks)</hash>
      <yellow>ActivateWindow(VideoBookmarks)</yellow>
    </keyboard>
  </FullscreenVideo>
  <VideoOSD>
    <keyboard>
      <yellow>ActivateWindow(VideoBookmarks)</yellow>
    </keyboard>
  </VideoOSD>
  <VideoBookmarks>
    <keyboard>
      <yellow>Back</yellow>
    </keyboard>
  </VideoBookmarks>
</keymap>

早速起動してみて一通り動作確認。気になったのは解像度が1920×1080でグレーアウトしていて、他の選択肢を選べないこと。4k解像度で動作させることできないのかな。BRAVIAにHDMIケーブルで繋いでいるSurfaceのKODIは普通に3840×2160を選択できている。選択肢すらないので、そのうち考えよう。メインの利用となる各種動画の再生可否を検証していく。うちはファイルサーバ上の動画をネットワーク越しにBRAVIAで再生する構成。録画サーバから生成されるTSファイルや、それを圧縮したmp4ファイルは全てきれいに再生出来た。

次にwmvファイルも見てみたが、こちらは全く再生できないもの、再生できるが遅延がひどいもの、普通に再生できるもの、とかなり不安定な状態。Windows向けのフォーマットだし仕方がないのか。幾つかmp4変換して再生してみると、どれも普通に再生することは出来るようだ。よくよく思い返せば、WindowsのKODIで再生していたときも、シークが不安定だったり、カクカクしていたりだったので、この機会に全てmp4変換するのがよさそう。あまり大事な動画はないので捨ててもいいくらい。

続いて、ビデオ録画した家族の動画などを再生。HD時代のm2tsはまったく問題なし。しかし、4k動画のmp4がひどい遅延。ここでいう4k動画はα6500で撮影した100Mbps+30fpsのもの。少し動いてしばらく止まるを繰り返すので、とてもまともに見ることができない。SurfaceのKODIで同じ動画を再生しても問題ない。BRAVIAはHEVCデコーダーを持っているはずなので、きちんとハードウェアデコードしてくれれば負荷は問題ないはず。不具合で正しく動いていないのかねえ。試しに同じ動画データをUSBメモリにコピーしてBRAVIAに接続、ローカル再生してみると何の問題もなく再生できる。データソースがリモートだと問題なのか。

ローカルにUSB接続したストレージを用意すれば問題なくなるかもしれないが、そういう環境を用意するのも非効率なので回避方法を探す。BRAVIAはそもそもDLNA経由の再生はサポートしているので、ファイルサーバ(samba)経由ではなく、DLNAサーバ(minidlna)経由で再生してみる。すると見違えるくらいきれいに再生できるようになった。それでもたまに止まってしまうので、まだチューニングは必要そう。実はKODIのシステム情報画面でCPU使用率などを確認することが出来る。動画再生中にCPU使用率を確認するが張り付いている様子はない。CPUネックではないとすると、、、まさかネットワークの帯域か!

思い出したかのようにKJ-43X8300Dのスペックを見返すと有線LANが100Mbps。むむ!SurfaceのKODIで4k動画を再生してネットワーク転送量を確認すると余裕で100Mbps越える。やっぱり帯域足りてないじゃん。。。我が家の無線LANはまだ802.11nなんだけど、それでも100Mbpsよりはましだろうと切り替えてみる。すると、ほぼ問題なく4k動画も再生することが出来た。ほぼと言っているのは見た目上は問題ないんだけど、KODIが帯域不足です的なwarningを出すため。確認した範囲では止まってしまうようなことはなかった。

というわけで、KJ-43X8300Dで4k動画をまともに見るには高速無線LANと、DLNAによる動画配信が必要そう。いまどき、有線LANを1000Gbpsから100Gbpsにしたところで、大したコストカットにはならないのだから、こんなところでケチるのはほんと勘弁して欲しい。それとも薄さを極めるためとか?せっかくHEVCデコーダーがあっても帯域不足ではスペックを活かせやしない。今後の課題はBRAVIAを有線1000Gbps接続する方法を探るのと、無線LANを802.11acに改善して帯域をより安定させること。自宅のシステムを変えるたびに余計な出費が嵩んでいく。。。

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